育児休業を取得して 配電工事部 及川 篤也
2023年8月31日に第一子が出生したことに伴い、10月1日から10月末まで約1カ月間、育児休業(パパ育休)を取得させて頂きました。
当初は妻が育休を取得して子育てし、自分が仕事の稼ぎで家庭を守るというイメージが強かったです。
しかし、私の父は他界しており、母はまだ妹の学費を稼ぐ為に働いていて頼ることが厳しく、妻側の両親も種子島に住んでいることから、こちらも頼ることが出来ない状態。妻一人で子育てをしなければならず、まだ育児になれない状態で大丈夫なのかなと思っていました。里帰り中、妻から電話があり、「両親の手助けでなんとかなっている、帰ってきてからいきなり一人は不安だ。」と言われ、パパ育休を取得しようと決めました。
ですが、育休を取りたいと言って会社は取らせてくれるのか、また、現場の方々に迷惑をかけてしまうという不安もありました。そんな不安の中、育休を取得したいですと申し出たところ、上司の方々は快く了解してくれて、総務部の方々もスムーズに育休の手続きをしてくださり、この会社で働いていて良かったと思いました。
パパ育休を取得して感じたことは、子育てと家事の両立の大変さです。
里帰りから戻り、妻と子供と三人での生活が始まりました。今まで種子島に子供に会いに行く際は妻の両親が家事をサポートしてくれていましたが、子供のお世話をしながら家事をこなさなくてはならない日々は一日がとてもあっという間に終わりました。
夜中2、3時間おきに起きてミルクを上げるのが想像していた以上に大変でした。また、おむつ替えにおいては最初うんちを替えることに抵抗があり、なるべく妻にさせてしまおうと思っていましたが、1日に3~5回程うんちをするので中々そうもいかず数をこなすうちに次第に抵抗は無くなりました。子供が汗っかきだった為、洋服を1日に何回も着替えさせたり、機嫌が悪い時には長時間抱っこであやしたりするのもとても大変でした。
家事においても朝・昼・晩と三食作ること、家の掃除、洗濯物などを育児の合間にすることがとても大変でした。子供が生まれる前は働いている妻と分担し、家事をこなすことに不慣れではなかったのですが、全てが子供中心で動いていく為、育児と並行してやっていくと思った様には全く進みませんでした。
子供が寝ている時間帯に家事を済ませなくてはいけなく、睡眠がほとんどとれていない状態が続き、体力的にも精神的にも疲れる時もあり、子供のお世話をする大変さを身をもって実感しました。
また、育児に慣れていない自分たちはなぜ泣いているのか分からずとても困惑し、頭を抱える日もありました。ですが、育休を取得して妻と二人でいるからこそ話し合い、支え合いながら育児と家事を頑張ることが出来ました。育児は妻、家事は夫のように分担ではなく、どちらもお互いがこなせる環境が大切だなと強く感じました。
今回のパパ育休で初めて長期間、子供と生活して1日1日の成長の早さに驚きました。子供があー、うー、と喋るようになったり、あやすと笑うようになったり、ミルクの飲む量が増えたり、沐浴にだんだんと慣れて気持ちよさそうな顔をしたりと成長を近くで見ることができ、育休を取得させて頂けて本当に良かったなと思いました。
国がパパ育休を推奨しているとはいえ、1カ月もの間、育休を取らせて頂ける会社はなかなかないと思います。
配電工事部の皆さん、上司の方々、総務部の皆さんの協力があったからこそたくさんの貴重な経験をさせていただきました。改めて妻と協力し合い、子供を育てていこうと強く思うことができました。今後、家族の為にもより一層仕事も精進していきたいと思います。この度はパパ育休を取得させて頂き本当にありがとうございました。